「音楽祭は雷鳴と共に」9 シュトレーメルの新作オペラ

 

「リジィ、おい、リジィ!」

 

「――わっ?」

 

 目の前で手を叩かれて、リジィはびくりと体を震わせた。

「食わないのか?」

 ダイニングのテーブルで、向かいに座るルッツは眉根を寄せる。

「うまくなかったか?」

「そ、そんなことないよ!」

 リジィは慌てて首を振った。

「この魚のスープ、すごくおいしいよ。それから木の実のパイも。これ、ラウラに作り方教えてもらったんだよね?」

「あの姉ちゃん、さみしがってたぜ~? お前がぜんっぜん顔出さないからって」

「あ、うん。そうだね。最近練習ばかりで、それにルッツがご飯を作ってくれるから」

「後でミルクティー淹れてやる。ハチミツ入りのやつ。毎日練習してんだからさ、喉、ちゃんとケアしないとな」

「ありがとう。あのね、ルッツ」

「なんだ?」

「……歌を、歌ってほしいって言われたの。セヴランに」

「ふぅん?」

 ルッツは昨日「Romeo」であったことを聞いて、それはグレーテルにも相談するべきだと答えた。

「だって、お前はいちおー楽長なんだし。その曲ってのは、酒場でしか歌えないんだろ?」

「うん。マスターはね、セヴランになら楽譜を譲ってもいいって言ってるんだけど。ビビさんが、それを望んでいなかったからって」

「細かい事情はわからないけどさ」

 ルッツはフォークの先を天井に向ける。

「楽譜の所有権は酒場にあって、演者はお前とセヴラン。グレーテルはいい顔しないだろうなぁ」

「そ、そうだよね。やっぱり、断るべきなのかな」

「リジィは?」

「えっ?」

「リジィはどう思ってるんだよ。歌いたいのか、歌いたくないのか?」

「――えっと」

 返答に詰まる。そこまで思い至らなかった。

「とてもいい曲だとは思う。さみしい歌だけど」

「ビビって歌姫は、セヴランの恋人だったのかなぁ」

「ええっ? そうなの?」

「いや、そうかなって思っただけだよ。歌を託されるなんて、特別な相手だったのかって。でも、まさかなぁ。あいつに限って、それはないよな。お前がいるわけだし」

「わ、わたし? わたしは、そんなんじゃなくて。えっと」

「……だよなぁ。お前ってさ、そーゆーのぜんぜんって感じだし」

 ルッツは溜め息をついた。

「でもさ、なんでセヴランはお前にあんなに構うわけ? 理由とかあんのか?」

「え」

「ずいぶん前に合ってるって、言ったんだよな?」

「うん……」

 フォルトナー家の庭の池。

 セヴランはそこで一度出会っていると言った。そういえば以前、イステルのラオムからリジィとグレーテルを助け出した後、馬車の中で漆黒のガイガーは告げた。

「あの時のボクの姿は、今とはずいぶん違っていた」

 だから、思い出せないのだろうか?

(ううん、違う)

 フォルトナー家の庭には苦い思い出しかない。幼い頃、ジークフリートのいたずらで――当人は大まじめに歌のレッスンをしていたつもりらしいが――木に縛りつけられたり、池の中央の岩の上に置き去りにされたりした。陽が落ち、辺りが暗くなり、独りぼっちで池の水のにおいに包まれた時の恐怖は、今でも夢に見るほどだ。思い出したくないのかもしれない、とリジィは思う。

 でも。

「キミが言ってくれたんだ。ボクの音はキラキラしているって。オーケストラみたいだって」

 ガイガーは言った。たぶん、それは本当のことだろう。なぜならば、5頭の影が奏でる様々な楽器の音色は、神秘的なほど調和していて、オーケストラのように壮大だからだ。幼いリジィも、同じ感想を持ったに違いない。深い闇が落ちた池の上で、彼の音を聞いたことがあるのだ。きっと。

「――?」

 もう少しで思い出せそうな気がする。けれど、記憶の隅に白い靄がかかっている。

(お父さんの夢と同じだ)

 薔薇園の夢は、夢ではなくリジィの記憶だった。父の顔を思い出せなかったのと同じ。だから、きっと思い出せると確信している。二人は一度出会っている。

「リジィ?」

「――あ、ううん。なんでもないっ」

 リジィは不安を振り切るように、ルッツへ笑顔を向けた。

「そういやさ、ツェツィーリアだっけ? あれから話したのか?」

「う、ううん。それがね、ぜんぜん出て来てくれなくって」

 テーブルの上に置かれた声量銃<終止和音>は、<地下牢>フィーアトから抜け出して以来沈黙を守っている。ツェツィーリアの気配を感じる――というのはおかしな表現かもしれないが、彼女が常に見守ってくれているとは思う。オペラ座の舞台の時のように。けれど、フィーアトでは直に言葉を交わしたのに。

「<地下牢>じゃないと、だめなのかなぁ?」

「ふーん。そーゆーもんかな。オレは幽霊なんて信じてないんだけどな。まあ、いいや。ミルクティー淹れるぞ」

「うん」

 セヴランから譲るように言われている、ツェツィーリアから託された楽譜については、リジィは黙っていることにした。

(楽譜を譲ってほしいから、ビビさんの歌をあげるって言ったのかな……)

 胸の奥が冷たくうずく。

(だ、だめだめ! 今は音楽大祭に集中しなくっちゃ!)

 リジィは、これ以上深く考えないことにした。

 

     *

 

「お待たせしました、皆さん」

 

 オペラ座の舞台に立ったダフロフスキーは、客席に座らせた歌い手と演奏家たちを見渡した。

 メア・ダフロフスキー。

 21歳。

 若くして頭角を現した宮廷楽団の指揮者は、この場の全権を握っている。

「偉大なる音楽家ハンス・シュトレーメルの未発表曲。グラード帝国の誇るべき音楽大祭の日に、彼の曲を新作として大陸中の要人たちに見せつけることができる……」

 柔らかな茶髪は肩までの長さ。憂いを帯びた切れ長の瞳は、役者のようでもある。純白の正装も様になっていた。

「音楽都市レイグラードの地位が、いよいよ永遠に確約されるのです」

 細い体つきの男が、一晩がかりで演じられる大作の指揮を執るというのだ。実力はまちがいなく、帝都で無二だろう。彼に匹敵する指揮者は、もはや<至高の楽長>を名乗る、半ば伝説的な存在のギーくらいだ。だが、楽団員の二重契約など黒い噂もついて回る彼を、ダフロフスキーを目の前にしている誰も思い出すことはない。

「彼をどう思う?」

 イザベラは右隣に座るセヴランに耳打ちした。

「うまくまとめているね」

 ガイガーは眉根を寄せた。

「これだけ個性的な面々が集まっていながら、不満は出ていない。ボクの出番はなさそうだね」

「ああ、完璧すぎるほどだ。でも、どうにも胡散臭い。あのばか丁寧な言動も、どこか人を食っているようで鼻につく。セヴラン、君はコンサートマスターだろう。何か彼について、知り得たことはないのか?」

「ないね。さっきも言った通り。ボクの出番はないくらい、彼の制御は見事だ。物腰は柔らかだけれど、彼の指揮下では、ボクたちはまるで軍隊に身を置いているような感覚になる」

「言えてる」

 イザベラは苦笑した。

「――さて」

 ダフロフスキーは目を細める。

「これまで、オペラの内容は極秘にしてきました。シュトレーメルの曲について、世界中の人々が、一刻も早く、誰よりも先に知りたいと思っているからです。貴方がたを信頼していないわけではありませんが、念のためこれまで全貌を明かすことは避けてきました。それが、我らの王ウィレム2世の御意思でもあったからです」

 楽団員たちは息をのむ。

「ですが、今日より、本番を2週間後に控えたこの日より、その封印を少しずつ解いていきます。つまり、オペラの台詞について、演じ手の皆さんにお伝えします」

 今度はどよめきが起こった。

 これまで楽譜だけが知らされ、台詞や間に挟まれる歌詞についてはまったくわからなかったのだ。歌い手たちは音だけを追うしかなかった。それが今日、ついに明かされる。

「気に入りませんわね」

 イザベラの左隣にはグレーテルが座っていた。

「自分の言葉は皇帝陛下の言葉だとおっしゃっているのかしら。たかが指揮者、わたくしたちとどう違うというの」

「行商人ルーカス役、アレクシス・ヴァント。前へ」

 ダフロフスキーに呼ばれて、最前列に座っていた男が立ち上がり舞台へ上がる。赤毛の長身の男だ。同時に、セヴランたちの後列で声が上がった。

「ねぇ~、ヒルダ。あのアレクシス・ヴァントってぇ、ヒルダの元彼じゃなあい? 元々彼?」

「あら、そうね」

 <猫>のフィネとヒルデガルダだ。

「しばらく見ないうちに、ますますいい男になっちゃって」

「あ! ダニエラ様!」

 歌い手たちが次々と呼ばれる。王女の侍女ニナ役のダニエラ、ニナに執心する騎士マティアス役のエイミール・ドルノ、マティアスの戦友セヴェリ役のフランツ・クライバー。そして、物語のカギとなる占い師ヨルト役のフーゴ・ブックが呼ばれた時、フィネがまた声を上げた。

「フーゴ・ブック! ハンネの彼だよ――むぐっ」

「し、静かにしなさいってば」

 はしゃぐフィネを隣で黙って見ていたハンネは、たまらず彼女の口をふさぐ。

「あらあ、ほんとは嬉しいんでしょ? 彼が活躍するの」

「う……」

 ヒルデガルダに指摘され、<猫>のピアニストは顔を朱に染めた。フーゴ・ブックは齢45を数えるベテラン歌手で、心地よく響くバリトンは根強いファンを持つ。白髪の交る髭と、野心に満ちた輝きを失わない瞳が、年よりも若く彼を魅せていた。

「オペラのタイトルは『大いなる研鑽―Das schönste aller Geheimnisse』です。では、練習をはじめましょうか」

 役者たちに台本を渡し終えたダフロフスキーは、手を叩いて演奏家たちにオーケストラボックスへ入るように指示をした。

 

「また一足違いだ。彼は、僕を試しているのか。ヨルト。世界の秘密を知るという男。僕は昔、彼の奇跡を目の当たりにした。一度だけ。見てしまった。だから知りたい」

 舞台は第2幕。行商人ルーカスは王都の噴水広場で頭を抱える。

 彼は、占い師ヨルトを追いかけ旅をしていた。彼が魔法使いのような奇跡とともにルーカスに見せたのは、世界の終わりを予言するビジョン。正義感の強い青年ルーカスは、占い師に世界を救うための方法を聞き出そうとしている。だが、ヨルトはなかなか姿を現さない。王都で王妃に謁見したルーカスは、ヨルトとの出会いについて打ち明けた。そのやり取りを、ルーカスに一目ぼれした侍女ニナは盗み聞きしてしまう。彼女は王妃から、ヨルトに世界の秘密を聞き出すためのヒントを伝えるようにと命じられた。

「美しい侍女ニナ。君はヨルトを知っているのかい? それを僕に伝えるために、わざわざこの広場まで?」

「ええ、そうよ、ルーカス。王妃様が貴方に伝えるようにと。ヨルトから、世界の秘密を聞き出す方法を」「それは有難い! 僕は必ず彼に追いつき、そしてまたこの地へ戻って来るだろう」

「私はそれを待っているわ。待ち続けているわ。だったら、ルーカス。貴方は知っておくべきだわ。王妃様の忠告を」

「教えてくれ、ニナ。僕はそのためならば、どのような代償を払っても構わない!」

 台詞に合わせ、オーケストラの曲も盛り上がりを見せる。

 そして――

「打ち明けるわ、頼もしい人。ヨルトと真の対話を果たすためには、7つの音を集めなければならないことを」

(な――!)

 セヴランは息をのんだ。二ナの台詞が、頭の中を冷やす。

(7つの、音ですって?)

 グレーテルもまた驚いていた。まるで、国歌に隠された言い伝えそのものではないか。

 

  我が魂はヘルバート王と共に

  地に眠りし7つの音色の守護者とならん

 

 グラード帝国国歌『我が魂はヘルバート王と共に』の中に刻まれたフレーズ。そこに込められた、世界を動かす7つの音色の伝説を、知る者は少ない。グレーテルもつい最近まで、ただの昔語りだと思っていた。だが、エルザ=マリアの楽譜『炎』に、ヴィンター王朝期に書かれた楽譜でないにもかかわらず音の魔法が込められていると知った時。ジークフリートの表情を読み取った彼女は、それがただの昔語りではないと思いついた。

 『炎』のような、いや『炎』以上に強力な音の魔法は存在する。

 それが、7つの音色ではないか。

(では、このオペラは。シュトレーメルは、この物語の中に、7つの音についてのヒントを隠しているのかしら。帝国はそれを世界に披露して、どうしようというの? なにをしようと考えているの?)

「7つの音は、どこに行けば手に入るのか?」

「秘密の場所よ。魂の眠る場所。ひっそりとした場所。それから、貴方は知らなければならない。7つの音を葬るための音もまた、この世界には存在していることを。貴方はどちらかを選ばなければならないでしょう」

(待って。7つの音を葬る音ってなんですの?)

 すっかり困惑したグレーテルの視界に、セヴランの姿が飛び込んできた。

(……漆黒のガイガー?)

 端正な顔を歪め、ガイガーは演奏を続けている。

(まさか、台詞の意味を知って?)

 そこでまたダフロフスキーが手を叩いた。舞台に上がり、役者の間に割って入る。

「ルーカスが去った後、ニナのアリエ『別れの歌』に入ります。アリエの歌詞は特に重要です。物語の魂と言ってもいい。ですから、なおのこと慎重に扱うべきです。レッスンは私自ら行います。よって劇中でアリエが割り当てられている演じ手の皆さん――ルーカス、ニナ、マティアス、ヨルト役の方々の身柄は、本番までこちらでお預かりいたします」

 

「なんだって!?」

 

 イザベラが立ち上がる。

「冗談じゃない。ダニエラは<猫>の舞台もあるんだぞ」

「そ、そうよ。ダフロフスキーさん、突然すぎるわ」

 指揮者との距離をはかりかねているダニエラは、表情をひきつらせた。

「ダニエラは、私たちの楽長は、本番までにいくつかの晩餐会に呼ばれています。音楽協会の晩餐会にも」

 ハンネも加勢する。顔色が悪いのは、恋人のフーゴも拘束対象になっているからだろう。

「ご心配には及びません。<猫>の練習時間はこちらより十分に提供いたします。着替えや必要な物の差し入れも自由です。晩餐会にも出席できますよ。ただし、陸軍の監視つきですが」

「陸軍ですって!?」

「なんで軍が出て来るんだっ?」

 他の演奏家たちからも怒声が上がる。レイグラードの楽団員たちが築いてきた地位は、議会や軍からは独立したものだった。結果、権力にのみ込まれることはあっても――そう思うことが彼らの誇りだった。

 それが今、あからさまに軍権の支配下に置かれることを突きつけられたのだ。

「宮廷楽団の指揮者が、なぜ軍と結んでいる?」

「演者を拘束するなら、音楽協会の許可を取ってくれ!」

「――うるさいですね」

 ダフロフスキーはおもむろに頭髪へと手をやった。悲鳴に似た驚愕の声が広がる。

「な……!」

 その姿に最も驚いたのはセヴランだったろう。なぜなら、彼はその人物を知っていたからだ。

「キミは!」

 茶髪の下から、腰まではあろうかという灰色の長髪が流れ落ちた。ダフロフスキーは鬘を放り投げると、両の手のひらで顔をこするようなしぐさをする。そして、上着から取り出した眼鏡をかけた。

 

「ギー!!」

 

「おや」

 

 ギーと呼ばれた青年は、今はじめて漆黒のガイガーがそこにいると気づいたかのような反応を見せる。

「これは漆黒のガイガー。フィーアトからリジィを無事に救出したこと、感謝しますよ。余計な邪魔をしなければ、もっとよかったのですがねぇ」

「白々しいね……!」

「セヴラン。君は今、彼をギーと呼んだのか?」

 イザベラが鳶色の双眸を見開き舞台へと向ける。

「ギー。<至高の楽長>なのか?」

「ちょっと、どーゆことっ? あんた、ダフロフスキーじゃないの!?」

 戸惑いよりも先に怒りが込み上げたダニエラは、指揮者に駆け寄り胸ぐらをつかんだ。

「おやおや。きれいな顔をして怖い歌姫ですねぇ。リジィのような可憐さが微塵もない」

「リーゼロッテ・ゲルルですって……?」

「ふふ、表情が嫉妬で歪んでいますよ。<猫>の楽長?」

「ふざけるな! あんたの話をしてんだよっ。宮廷楽団のダフロフスキーはどこいったの!?」

「ダフロフスキーという男など、初めからいないのですよ」

「な!?」

 誰一人としてダフロフスキー、いや、<至高の楽長>ギーの言う意味がわからず絶句する。青年指揮者の喉が鳴った。

「あの政に無関心のウィレム2世のための私的な宮廷楽団。その内部のことなど、そもそも誰も知りはしないのです。新聞を通じて適当に情報を流せば、人々は簡単にメア・ダフロフスキーの存在を信じる。そう、簡単にね」

「キミは」

 セヴランは力なく<悲鳴>を持つ手を垂れる。

「誰もが『大いなる研鑽』の前では無力なのですよ。そう、あの狸――宰相グスタフ・ハイデッガーでさえも。彼には牢に入っていただきました。皇帝にしてグラード王をたぶらかした罪で。音楽大祭で彼の罪が公にされ、大陸中の視線にさらされながら罰せられるでしょう」

 ギーはダニエラの手を振りほどき、歪んだ笑みを一堂に向けた。

「音楽協会に異議はないはずです。グラード国教会のユーグ・リシュタンベルジュ枢機卿は、我々の善良な協力者ですから」

 それを聞いた何人かの楽団員は、腰を抜かして座り込んでしまう。

「何より、これはハンス・シュトレーメルの遺志なのです」

 会場の扉が開いた。なだれ込んできた者たちを見とめ、イザベラはとっさに舞台に駆け上がろうとした。

「動くな!」

「く……!」

 苦渋の表情で足を止める。侵入してきたのは、陸軍参謀局の軍人たちだった。

「では、先ほど申し上げた通り、4名はこちらでお預かりします。必要な手続きは参謀局までどうぞ。それから、このことは他言禁止です。約束を守れなければ、貴方がたも即拘束いたします。常に監視の目があると思ってください。いいですね?」

 眼鏡の奥の灰色の瞳が、セヴランに真っ直ぐ注がれる。

 

「皆さんは、誇りに思うべきです。神の楽団の団員に選ばれたのですから」

 

 

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歌劇『大いなる研鑽―Das schönste aller Geheimnisse』より第2幕「7つの音」