東京ゲシュペンスト 登場人物

 

東京ゲシュペンスト

 

舞台

1901(明治34)年・東京

 

登場人物

 

志明院 茉莉(しみょういん・まつり)

16歳・男・三条家の居候

黎姫に許され太刀「鬼屠白波宗近(おにほふるしらなみむねちか)」を手にすることができる。

4月に上京したばかり。京都の山奥で育ったため、かなりの世間知らず。快活な性格だが、単純で他人の言動に踊らされやすく、姫や三条に振り回され苦労している。

いつもは三条の仕事をいやいや手伝っているが、上京の目的は別にある。

 

黎姫(くろひめ)

年齢不詳・女・自称「茉莉の天命」

茉莉のそばに寄り添う妖艶な鬼。

艶のある長い黒髪、豊満な胸は見る者を必ず虜にするが、大抵の人間には見えない。刻印が与えられた相手のみ、実体として姫に触れることができる。

茉莉にのみ心を許し、茉莉だけが触れることができる。千年前の記憶があるらしい。

 

シラ(しら)

10歳・女・真白い髪を持つ異国の娘

白髪に青碧の瞳を持つ異国の少女。

汽車で東京まで運ばれて来た。何者かに囚われていたらしいが、客車を破壊し脱走する。

茉莉たちと出会い、「迷子」として三条家に仮住まいをすることになる。日本の言葉に慣れていないのか口数が極端に少ない。とある理由から黎姫に執着する。

アイスクリームが好物。

 

栢 聡一郎(かや・そういちろう)

25歳・男・警視庁一等巡査

顔はいいが、ひどく無愛想な巡査。

「雷破(らいは)」という名の銃の所持を警視庁より許されている。弓の名手でもある。茉莉とは反目し合いながらも、目的を同じくするため協力をする。鬼の姿を見ることができるが、黎姫だけは白骨に映るらしい。

以前から茉莉のことを知っているようだが……。

 

三条 宗近(さんじょう・むねちか)

36歳・男・華美を好む貿易商

茉莉の宿主。絹物、砂糖、美術品を扱う「三条・オースティン商会」を、英国人のコンラッド・オースティンと共同で営んでいる。

和洋折衷の広い屋敷に住み、大好きな紅茶と美術品に囲まれ暮らしている。ただし、貿易商はあくまで「副業」であり、本業はその名に由来するもの。

 

 

novel by 史間あかし illustration by カノコ